「敗者のゲームはどんな時に役に立つ?」
「敗者のゲームの中身をサラッと知りたい」
「第8版で新しく追加された情報は何?」
このような疑問をこの記事では解決できます。
「敗者のゲーム(第8版)」は、インデックス投資のバイブルといわれる書籍です。
これから株式投資を始めようと考えている人や、どのように運用しようか迷っている人には、投資の方向性を決めるのに大いに役立つ内容といえるでしょう。
先に本書の重要なポイントの3つピックアップしました。
- インデックス投資をすること
- 稲妻が輝く瞬間に居合わせること(投資を続ける)
- 敗者のゲームで勝とうとしないこと(アクティブ運用をしない)
まとめると、インデックス投資して長期でパッシブ運用するということです。
その結果、敗者のゲームで勝者になれるとされています。
とはいえ、理由もわからずにインデックス投資をするのは気が引けますよね。
そこでこの記事では、書籍「敗者のゲーム」の内容で最重要な箇所と、インデックス投資をする理由について解説します。
内容は以下の通りです。
- 書籍「敗者のゲーム」と著者の要約
- パッシブ運用とアクティブ運用の現実
- 「敗者のゲーム」から読み取れる株式投資の課題
- 「敗者のゲーム」の学びを実践で役立たせるもの
- 敗者のゲームで負けないようにするならインデックス投資(まとめ)
頻繁に株を売買するアクティブ運用の危険性や、市場相場との向き合い姿勢も学べますよ。
こちらの内容を参考にして、ブレない株式投資をして資産運用をできるようになってください。
書籍「敗者のゲーム」と著者をサクッと要約
まずは、書籍「敗者のゲーム」と著者について、概要を以下の順番で説明します。
- 書籍「敗者のゲーム(原著第8版)」
- 著者チャールズ・エリス
書籍と著者について概要を覚えておくと、株式投資の情報収集の際に役立ちますよ。
1. 書籍「敗者のゲーム[原著第8版] (日本経済新聞出版) 」
「敗者のゲーム」が発刊されたのは1985年で、今から30年以上前の書籍です。
アメリカでは累計100万部を超えるベストセラーであり、発刊以来、版を重ねて読み続けられてきました。
指摘されている内容は、一般投資家が株式投資をして、市場の成長率以上の結果を出すのは困難であることと、インデックス投資の有用性についてです。
第8版は2022年1月に発刊されました。
追加された内容は、インデックス投資が株式投資のドリームチームであることと、新型コロナウイルス大流行による市場価格の急変化についてです。
2. 著者:チャールズ・エリス
著者のチャールズ・エリスは、1937年に生まれ、エール大学卒であり、ハーバード大学のMBA(経営学修士)を取得。
1972年にグリニッジ・アソシエーツを設立し、1985年に「敗者のゲーム(Winning the Loser’s Game)」を発刊しました。
この書籍は、株式投資の業界に大きな衝撃を与えたといわれています。
著者のエリス氏は、書籍の中で投資のタイミングを見つける難しさについて以下のように書いています。
市場タイミングに関するさまざまな興味深いアプローチを見てきて、40年間の運用でそのほとんどを試してみた。
しかし、どんなよい方法であっても、私の時にはどれ一つとしてうまくいかなかった。なに一つ!
抜粋引用:敗者のゲーム P39
また、投資の成功とは、値上がり株を見つけることでも、金融市場の成長率以上の成績を上げることでもないと主張しています。
その上で「自ら取り得るリスクの限界の範囲内で、長期的な投資計画や資産配分方針を入念に策定し、市場の動向に左右されず、徹底的にその方針を守り抜くこと」であると記しています。
株式投資と聞くと、値動きを細かくチェックして、買うタイミングを見つけ出すというイメージがあるかもしれません。
しかし、この書籍ではタイミングを当て続けることはできず、結果的には損をすると書いています。
株式投資のイメージが崩れますよね。
パッシブ運用とアクティブ運用の現実
この章では、「敗者のゲーム」で紹介されている運用方法の概略を説明します。
株式投資では、主にパッシブとアクティブの2つの方法で運用がされます。
順番は以下の通りです。
- パッシブ運用を勧める理由
- アクティブ運用の現実
二つの違いを把握しておけば、株式投資の運用方法の方向性を決めるのに役立つでしょう。
1. パッシブ運用を勧める理由
「敗者のゲーム」では。インデックス投資をしてパッシブ運用をするように勧めています。
インデックス投資を勧める理由は以下の3つです。
- ある程度のリターンが得られる可能性が高い
- 維持費・費用が安い
- 倒産や買収の不安がない
他にも、株式投資の市場でプロの割合が多くなり、個人投資家には敗者のゲームになったためとも説明しています。
そのため、頻繁に株式の売り買いをしても市場の成長率以上のリターンは望めなくなったということです。
そこで、一定の成長率を維持しやすいインデックス投資を長期で保有するほうがリターンになると主張しています。
もちろん、インデックス投資にも欠点があります。それはリターンを得るまでに時間がかかることです。
2. アクティブ運用の現実
アクティブ運用とは、値上がりすると予想される株を買い、価格が下がる前に売り払って差額で利益を得る方法です。
想像しやすい株式投資は、こちらのアクティブ運用のほうではないでしょうか。
しかし、「敗者のゲーム」では、アクティブ運用をすると、平均以上のリターンは望めないと説明しています。
その理由は以下の3つです。
- 売買の手数料が割高
- 大半のアクティブ運用は平均以下のリターンしか得られていない
- 値上がりする株を何度も当てることは不可能
まとめると、アクティブ運用するとトータルで損をする可能性が高いということです。
そして、書籍では負けると分かっているアクティブ運用が無くならない理由も説明しています。
理由は「誰もが可能性に賭ける」からとしており「カジノはいつも満員だ」と続けています。
つまりは、アクティブ運用はギャンブル性が強く、人をワクワクさせるということです。
しかし、資産運用の目的は刺激ではないですよね。
なので、紹介されている通り、インデックス投資を長期で続けていくのが株式投資として正解といえるのではないでしょうか。
「敗者のゲーム」から読み取れる株式投資の課題
インデックス投資を長期でする際に指摘されている課題は以下の2つです。
- 適切な配分にしたポートフォリオで投資を続ける
- 市場の値動きに振り回されない
特に、2つ目の振り回されないようにするためには、過去の金融市場の値動きの歴史を学ぶのがよいと勧められています。
そして、個人投資家のクセとして、以下の2点があげられており、気に留めておけば大きなミスを避けられるでしょう。
- 上がり相場で強気になり過ぎる
- 下がり相場では臆病になり過ぎる
以上のことから、個人投資家は市場の値動きに過剰に反応してしまい、自分で決めたことを貫けない人たちが脱落をしていくと説明しています。
なので、値下がりした際にパニックになって、損切りして株を売らないようにしてください。
(この本をもっと早く読んでおけば、テスラの株を売らなかっただろうと今でも後悔してます😅)
著書で勧められている通り、歴史を学んでおくと精神的に余裕ができるはすです。
「敗者のゲーム」の学びを実践で役立たせるもの
「敗者のゲーム」はアメリカの株式投資を基準にして書かれており、日本国内の制度については解説していません。
もちろん、そのままインデックス投資を長期で取り組んでも一定の効果が出ると思いますが、日本のNISAやiDecoがあります。こちらの2つで運用すると、より税制のメリットを受けられるでしょう。
そのため、NISAやiDecoについて学ぶのをお勧めします。
敗者のゲームで負けないようにするならインデックス投資
書籍「敗者のゲーム」は、株式投資の方向性を学ぶうえで重要な本です。
株式投資と聞くと難しく感じますが、内容はわかりやすく、中学生であっても理解できるようなやさしい文章表現になっています。
書籍はAmazonでも買えますよ。